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春の夢のクリューナ

PBW 《シルバーレイン》のPC・クリュについて色々書いてます。 全体の書き方は背後とPC混じりです。                   分からない人は回れ右しようね。お姉さん(お兄さん?)との約束だよ(by背後

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制服話・高校生編

高校生に入っても尚、規定制服でない……。
「服装は自由なんだから、いいでしょ?」
誰も問題とは一言も。
「じゃあ、どういうこと?」
いや、「ぜひSS見てね♪」とな。
「ま、せっかく書いたんだもんね。それじゃあ、前置きはこの辺にして……」
そうだ、一つ忘れてた
「あ、そういえば、今回は琴音が少し出てるわ」
出演、ありがとうございました!

では、続きよりどうぞ。


クリュのBU・高校用

   『彼女が制服でないその理由~高校編~』

 クリュは二○○九年三月を持って中学を卒業した。そして小中高までの教育課程を行っているのが銀誓館学園である。高校に進学するとなれば、新しい制服が必要だ。
 しかし、学園における女子の規定制服には一つ問題があった。
 それはスカートに存在するスリット問題である。他校なら生活指導の先生がスカートの丈に目を光らせるに違いない。銀誓館が特殊なだけで、自由な服装を認可するのもその一環か。一体全体どこの誰がデザインしたのか……。きっと、考えてはならない事です。
 何はともあれ、制服を買いに来たクリュの感想もたった一つであった。
(……服装は自由なんだし、このスカートに疑問を持っても別にいいよね?)
 確かに、キャンパスの先輩達が着用しているのを見慣れてはいた。だがいざ自分が穿くとなればまた別である。ましてやロングではなくミニなら尚更だ。
 父親の春は何気なしにクリュから話を振られた時、やたら真剣な表情で言っていた。
『デザインがそうなのかい? それなら、無理する必要はないよ』
 クリュは何となく、「娘にそんなスカートなど」という春の心の内を感じ取っていた。
(パパも賛成的でなかったし……。校則違反じゃないんだからいいよね、うん)
 結局自分の気持ちに正直に応えて、指定の制服購入を断念した次第である。
 クリュは新しいワイシャツとスカート、シンプルデザインの赤いネクタイを買っていったのであった。


 高校の入学式翌日、夢衣は新しく制服とした先日の三点セットに身を包んでいた。
 去年の制服騒動(?)もあって、今年はすんなりと春へのお披露目が済んでいる。
「うん、これでいいかな」
 夢衣はまだ慣れてない手つきでネクタイを締め終えた。そして鏡を眺めながら微笑んだ。
 春のネクタイを時折直しているから、ふと思い出したのだろう。
 着替えを終えた後も、シロが夢衣の足元を回っていた。
 シロは見慣れない夢衣のネクタイに興味を持ったらしく見上げていた。夢衣に抱っこされると前足でネクタイを揺らす。
「あ、ずれちゃうからあまり弄らないでね」
 すぐに下ろされたシロが残念そうに尻尾を垂れる。それを合図にしたように家のチャイムが下の階から聞こえてきた。
「あ、来たみたいね」
 入学式の日は無理だったが、今日は一緒に登校しようと琴音が浅野家に来る約束だった。
 琴音が浅野家に来るのは初めてではない。もう何度も訪問している。
『この子が前に妹みたいに感じてる、って話した琴音だよ』
『初めまして。浅野先輩にはいつもお世話になっております』
 夢衣が紹介した後、琴音は堅苦しくそう挨拶をした。
 春は緊張していると思ったのか、少し屈んで目線が合うようにすると微笑んだ。
『初めまして。君が琴音ちゃんだね。夢衣のことは、本当のお姉さんみたいに思っているのかい?』
 琴音は春と目を合わせ、静かに微笑みを浮かべた。
『私には兄弟姉妹がいませんから……こんな姉様が欲しいな、と思っていたそのままのお方に出会えて幸せです』
『うん、話に聞いていたとおりの良い子だ。思わず、夢衣の妹として自慢したくなってしまったよ』
 春はさらに柔和な笑みを浮かべ、琴音の頭にそっと手を乗せて撫で始めた。
『ふふ……浅野先輩の、とおっしゃるなら私こそ自慢です』
 頭を撫でてもらっている琴音の表情は、目を細めて気持ち良さそうだった。まるで、見えない尻尾を出現させて振っているかのようだ。
 夢衣は二人の遣り取りを見て、少し照れくさそうに微笑していた。
 その時の出来事もあり、現在では琴音も浅野家に馴染んでいる。
「おはようございます。今朝もよいお天気ですね……新しい登校の第一日には何とも嬉しい感じです」
 礼儀をちゃんと忘れていないところがまた琴音らしい、と二人に思わせる挨拶だ。
「やあ、おはよう。琴音ちゃんはいつも丁寧だね。」
「琴音、おはよう。それじゃあ、行こっか」
「おや、もうそんな時間だったか。私も出ないとね。……ああ、夢衣」
「?」
「ネクタイの位置、大丈夫かい?」
「あ、ホントだ。ありがと」
 指摘されて確認した夢衣がおかしいと感じたようにネクタイの位置を整える。
 しかし、春もネクタイが微妙に曲がっていた。どうやら気づいてないらしい。
「パパもちょっと変だよ」
 夢衣はそう言いながら春のネクタイに手をかける。
 これが父子でなければ、良い雰囲気も見えたことだろう。もし春の妻であり夢衣の母であるリュナが相手ならそれが本来の形だった。
 ……何にしても、仲睦まじい二人である。
 琴音は微笑みながら二人の様子を見守っていた。
「これでいいよ」
「ありがとう。それじゃあ、二人とも急ごうか」
 ネクタイを直してもらって春がすぐに上着と鞄を持ってくる。その間に、夢衣も靴を履き終えていた。
 家を出れば、クリュと琴音は春の進む方向とは逆に行く。
 だから、双方ともここで分かれることになる。
「二人とも、いってらっしゃい」
「「いってきます」」
 夢衣と琴音は息を合わせたように春へ挨拶を返した。笑顔で返事した二人の後ろから後光みたいな太陽光が差し込む。
「パパもいってらっしゃい」
「いってらっしゃい」
 そうして、夢衣と琴音は通学路へと歩を進めた。それから春も踵を返す。
 春が遅れたわけは、仲が良さそうに話をしている二人の様を見ていたからだった。
 夢衣は春の視線に気づいていた。琴音も会話中の夢衣の態度などで察していただろう。
 特に深い理由がなくても、じっと見送られているとこそばゆいかもしれない。だがそれも僅かの間だった。
 夢衣と琴音が話をしながら横目で春の通勤路に目を向ける。見えるのは遠くに見える春の姿だ。何故かおかしそうに小さく笑った夢衣に、琴音も笑みを零す。
 日常の光景がそこにあった。日々の締め括りがこんな感じになら実に平和で良いのだが。
 今日は、まだ始まったばかりである。
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この記事のコメント

…どこで言おうか迷ったけども。
ごめん夢衣、なんかあたしのブログのリンクがおかしいんだぜ…!httpが二回入ってます。

そしてここを見ているとどうでもいい服装話が書きたくなる(笑)
2009-10-30 Fri 14:09 | URL | 沙希 [ 編集]
世界結界が働いたのかな。
…うん、ごめんね(汗
何でかと言わなくても、背後さんのミスだなあ。天然すぎるわ…(苦笑

うん、服装話は良いと思うよ。楽しみにしちゃおうかな?(笑)
2009-10-30 Fri 21:42 | URL | クリューナ [ 編集]

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