春の夢のクリューナ

PBW 《シルバーレイン》のPC・クリュについて色々書いてます。 全体の書き方は背後とPC混じりです。                   分からない人は回れ右しようね。お姉さん(お兄さん?)との約束だよ(by背後

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偽シナ【エンド・オブ・サートゥン・ナイトメア】リプレイ3

偽シナ【エンド・オブ・サートゥン・ナイトメア】リプレイ2

続きから、どうぞ!



●バトル・オブ・ナイトメア
「マズハ、オ前ニ礼ヲクレテヤロウカ……。受ケ取レ」
 初老の偽ナイトメアは再び魔力を集約させた。自身にパラライズファンガスを使ってきた清己が標的だ。
 回避を望めない猛進をしてくるナイトメアの魔力体を、清己は待ち構える。今回この攻撃に備え、詠唱眼鏡を主体としていた。少しでも身を守ろうと、手持ちのソードブレイカーを使う。
 しかし、ソードブレイカーは弾かれ、地面に刺さった。そしてナイトメアの魔力体が清己の体を打つ。
 直撃を受けた双葉のダメージを、清己は身を以って知った。肺が潰されたように息が吐き出される。体力の約半分を持っていかれた。……後一発だけなら問題ない。
(余力があれば絶対にやられはしないが、そんな攻撃でこの威力か)
「五百蔵さん!」
 呼び掛けた佐織の手には、水刃手裏剣が握られている。牽制の準備はすでに終えていた。
 清己は苦悶に満ちた顔を浮かべつつも、足元のソードブレイカーを拾う。
「……もう一回、麻痺してみたらどうだ?」
 佐織の水刃手裏剣が初老の偽ナイトメアの右腹を刻んだ。そして清己がパラライズファンガスの力を操った。
 初老の偽ナイトメアは猛牛とも寸分違わぬように暴れ、キノコの形成を阻害する。
 そうしている間に、【ほーさん】姿の偽ナイトメアの超マヒが解けた。ゆらりとしながら獲物を見定めてくる。荒れ狂った初老の偽ナイトメアとは打って変わって緩やかな挙措だ。
「小僧には、届きそうにないようだな」
 沙希が十六夜の柄を握り直す。
「潮時だったか」
 運に左右されるような悪夢爆弾を、ミシェル一人に使ってくるのは利口と言えない。敵にとっても狙い甲斐があるのが自分と鈴音だと分かっていた。
「お前達は、小僧と深い繋がりがある者達だったな」
 【ほーさん】姿の偽ナイトメアが魔法体を作り出し、先頭の沙希に向かって驀進させる。ナイトメアランページを見せられるのも三度目……。駿馬が駄馬に、格の差を知らしめるような必中の疾走だ。
「速……ッ!」
 沙希でさえガードが精一杯なナイトメアの魔力体の突進だった。鈴音に回避する術はなく、危機に瀕する。このまま、だったら。
 息を吐く時間も勿体なさそうに急いた沙希は、十六夜を握る力を強めた。そして魔力体と受け止める。十六夜の柄が掌に食い込み、全身の骨が軋む。だがその背には、あらゆる覚悟を抱えていた。地面を踏み締め、最後に防具ごと自身の体を鉄壁に変える。
 聳え立つ厚い壁のように沙希が身を挺し、魔力体の軌道を僅かに逸した。
「時間は稼いだ!」
 ナイトメアの魔力体は沙希を越え、跳躍して鈴音に肉迫した。棹立ちになり、鈴音の頭上に上げた蹄が物理法則を無視してすぐに落とされる。
 しかし、サイコフィールドの幻夢のバリアが前脚のスピードを殺し、鈴音の頭に命中せずに済んだ。ケルの力も内から鈴音を護った。肩口を擦るような蹄の力を、相殺とはいかないもののダメージを半減以上に抑える。
 ナイトメアの魔力体の蹄が地面に叩き付けられ、千切れた草が風によって空を舞った。
 十六夜の持ち直しも兼ね、沙希が旋剣の構えを取った。吹き荒れさせるように漆黒の刃が風を切る。【ほーさん】姿の偽ナイトメアが再度仕掛けてきそうな雰囲気を醸し出しているが、待ち受ける準備には丁度いい。
 ヤドリギの祝福のために、琴音は魔法のヤドリギで空中にハートマークを描いた。そして笛の音に乗せ、愛の祝福の力を鈴音に飛ばす。
「ありがとうございます」
 使役を相方とする者にとって弱点たる薄い防具も修復され、鈴音は万全の状態になった。
 後衛陣の回復手は、紅蓮とミシェルもいる。
「こっちは任せな」
 燃え滾らせた内なる魂のパッションを、紅蓮がビームにして詠唱銃から撃つ。まだまだ熱くなるには遠いのか、ヘブンズパッションは通常の効果しか清己に表れない。
 ミシェルは水色掛かった淡い銀白の光を放つキノコを投げた。ヒーリングファンガスの小さなキノコが清己の体力を回復させる。そこまで回復しても魔力体を二発は耐えられない。
(回復は任せてください。でも次の攻撃に気をつけてくださいです!)
 マインドトークのテレパシー会話を通し、ミシェルが語りかける。それに応えるように清己がソードブレイカーを構えるが……杞憂に終わりそうだった。
 双葉が緋刃麗手に妖気を集中させる。ギンギンパワーZの効能と森羅呼吸法により、双葉の気魄は格段に向上していた。だが三度目の紅蓮撃は何かが違う。緋刃麗手そのものが炎塊になったように熱を持っている。
 回避を許さない一撃を繰り出そうと髪を翻した双葉は、無心の紅蓮撃を炸裂させた。
「ぬぅ!」
 全てを焼き尽くすような爆炎が上がる。緋刃麗手が【ほーさん】姿の偽ナイトメアの首筋を穿っていた。その威力はこれまでの比ではない。火のような鬣に紛れ、魔炎が【ほーさん】姿の偽ナイトメアの体を焼く。
 双葉は息を荒げながら下がった。脱力感のような封術の感覚もすぐに解除されるだろう。食べる気などは毛頭ないが、不味そうだという侮蔑の視線を向けてやる。
 攻撃のタイミングは、鈴音に繋がった。
「行きます」
 鈴音には、集中する時間があった。春の夢に紛れ込んだナイトメアに囚われてきた者達の思念を、その力を借りるように雑霊弾のエネルギーを収束する。何故か負の思念を感じられなかったが、春の夢世界が力を分けたように白く光るガンナイフ。
 渾身の『二撃』が【ほーさん】姿の偽ナイトメアに向けられた。
「泣こうが叫ぼうが、命乞いしようが、許しはしません。暴君とはそういうものです」
 雑霊弾を纏った【Cthugha】のガンナイフが紅蓮撃によって開かれた傷口をロックオン。そして撃ち放たれたナイフが被弾すると、あまりのエネルギー量だったのか粉々になった。
 紅蓮撃による大ダメージと、ケルの力も合わせた雑霊弾の『一撃』でも十分過ぎる威力を誇っている。
 しかし、【ほーさん】姿の偽ナイトメアは尚もその四足を折らない。
「ぐっ……まだま――」
「もう一発あることを、忘れないでほしいです」
 何の因果か、その一発はナイトメアの魔力体に相当する破壊力がある。【Ithaqua】の引金が引かれた。鈴音にとってもう一人の相棒である暴君が、捉えた獲物を逃すわけがない。【ほーさん】姿の偽ナイトメアの顔面に雑霊弾が当たり、再びナイフが粉微塵に散った。
 止めに思われた雑霊弾だったが、【ほーさん】姿の偽ナイトメアは跪かない。青み掛かった黒い毛並みや顔の紋様を、赤黒く染色しながらも凛然と立っている。
 悪夢の衛兵は魂による肉体の凌駕はできないはずだ。偽ナイトメアは魔力ばかりに特化し、力と技が不足している。その分を有り余る体力で補っていたからこそ、辛うじて耐え切ったのだろう。
 とはいえ、脚は震わせていないが、立つのもやっとのようだ。沙希達に目を光らせ、捨て身で魔力体を放とうとしていた。
 初老の偽ナイトメアもそのつもりらしい。焦燥する本体の心情を示すように澱んだ目を能力者達に向けていた。


「気をつけて!」
 佐織が水刃手裏剣を形成しながら叫ぶ。
 最後の悪足掻きに、【ほーさん】姿の偽ナイトメアも魔力体を創造していた。肉を切らせて骨を断つような気概の攻撃では、止めを刺すのが間に合わなかったのである。無論消滅に繋がるわけだが、悪夢の衛兵にはどうでもいいことのようだ。
 魔炎がプロミネンスのような火柱を上げる。【ほーさん】姿の偽ナイトメアがよろめき、そして転倒した。魔炎が消えることのない罪のように燃え続けるが、魔力体は消えない。
 呼吸するのもままならないらしく、文字通り虫の息だ。一般人の春でも倒せるかもしれないくらいに弱っている。
「ココマデノヨウダナ」
 初老の偽ナイトメアは生み出していた魔力体を放ち、双葉の前に駆けさせた。
「……今度は」
 双葉に駿足を誇ってくるような速さだったが、防御は可能に思えた。ギンギンパワーZの力を得ている緋刃麗手で、魔力体を殴り付けるように受ける。
 伝播してくる衝撃が腕の感覚を一時的に麻痺させた。だがガードしたことにより、二発目が来ても耐えられる。
「二……度は……な……い…………」
 もっとも、【ほーさん】姿の偽ナイトメアは、端から沙希と鈴音を狙っていたようだ。佐織の攻撃が来る前に、ナイトメアの魔力体を突撃させる。鈴音がすんなりと避けられるような甘い攻撃ではない。
 しかし、沙希には何とかガードする余裕があった。十六夜を両手でしっかりと掴み、魔力体を斬ろうとするように振る。
 十六夜の刃と魔力体のナイトメアが正面からぶつかり合った。
 旋剣の構えにより気魄は十分。魔力は高められてはいないが、鈴音を護ろうという意志の力が全身を駆け巡るように血潮を熱くさせた。
「突破させるか!」
 沢渡・沙希という一人の盾になることを徹底し、自らの体で受け止める。魔力の塊から与えられたダメージは軽くないが……。
「もう大丈夫です」
 鈴音は数歩下がり、ナイトメアの魔力体が突き抜けようとしてくる。だが鈴音に当たる寸前、魔力の粒子として霧散した。魔力体が効果範囲外まで進んだからだ。
 【ほーさん】姿の偽ナイトメアは、最悪でも魔炎が焼き尽くしてくれるだろう。
 いや、鈴音が雑霊弾により夢へ還すはずだ。
「後は!!」
「そうだな」
 佐織が水刃手裏剣を初老の偽ナイトメアに投擲し、先程と反対側の左腹を刻む。そうして付けられた傷の真ん中に、誰かが攻撃できれば……と思った。
 詠唱眼鏡のレンズが魔法の光を一点に集め、清己が光線を発射する。術式のアビリティが効いたその部分を注視していたからなのか、術式による光の攻撃がさらに傷を抉った。貫通させようとするような光線の一撃だ。
 初老の偽ナイトメアもジャストアタックには、苦痛の表情を浮かべざるを得なかった。
「そいつにも紅蓮撃を喰らわせてやれ!」
 未だ冷めずに体中から迸る情熱をビームに、沙希はヘブンズパッションの力を双葉に使った。それにより双葉が完全回復し、封術が解除される。
 【ほーさん】姿の偽ナイトメアを完全に倒すために、鈴音は【暴君の魔銃】に雑霊弾の光を集中させていた。
「終わりです」
 淡々とした口調で言い、雑霊弾を纏った【暴君の魔銃】のナイフを撃つ。
 【ほーさん】姿の偽ナイトメアの胴体に、白光する二本のナイフが刺さった。そして、ただ夢へ還っていく。絶命の時に呪詛を連ねることもせず、何とも呆気無い最期だった。
「これで本当に、あいつで最後だな」
 紅蓮は応援の念を込めたヘズンズパッションを、清己に撃ち込んだ。急を要するような状態ではなくとも、回復させておいて損はない。
「もう少しです!」
 ミシェルは銀白に輝くヒーリングファンガスを、沙希に投げ渡した。精神が一時的に繋がり、エールを送る。
(気をつけてくださいです!)
(任せとけ!)
 沙希のヘブンズパッションにより、もう紅蓮撃が使えるのは分かっている。双葉が地面を蹴った。そして【ほーさん】姿の偽ナイトメアが居た所を駆け抜ける。
 言葉を交わさずとも、琴音はヤドリギの祝福が届く位置に走っていた。悪夢爆弾が飛来すれば、紅蓮かミシェルにも及ぶが、まず使ってこないだろう。
 【ほーさん】姿の偽ナイトメアも消えている。佐織や清己、双葉など攻撃の担い手達に幅広く回復することが可能だ。
 双葉は妖気の炎を集中させながら初老の偽ナイトメアに肉迫する。だが違和感を覚えた。前方に空気の膜を張られているような感じや、腕を後方に引っ張られている気がして力が乗らない。初老の偽ナイトメアが掛けていたサイコフィールドが発動しているようだ。
「小賢シイ!」
 初老の偽ナイトメアは気合を入れる咆哮のように嘶いた。頭で紅蓮撃を受け、緋刃麗手を弾く。威力が足りないはずの一撃に爪痕を刻まれながらも、魔炎は体に移らせなかった。
「…………」
 双葉は再び封術状態となった。
 しかし、能力者八人を相手に、悪夢の衛兵は一体で戦わなければいけない。
 双葉の封術が続いても、初老の偽ナイトメアが生き残っていられる時間は僅かに延びただけである。
 終わりの時は、刻々と……。


 初老の偽ナイトメアは魔力体を創造した。だが能力者達が受けるダメージは一定以下だ。どんなに威力が強力でも、態勢を整えられては起死回生になりえない。
「最後か……」
 声色の違う独り言を口にすると共に、ナイトメアの魔力体を走らせた。標的は佐織だ。
 決死の覚悟をしているような走行を阻むことはできず、佐織が小さく声を漏らす。
「痛っ……でも」
 痛みのエネルギーをも味方にするように掌に力を集約させる。初老の偽ナイトメアは魔力体を放った後で今は動けない。その喉元に爆水掌を打ち込んだ。涎が辺りに汚くぶちまけられた。だが初老の偽ナイトメアの体は浮かない。
「フン、先程マデノ威勢ハドウシタ?」
 頭を押し上げられた初老の偽ナイトメアの目は見えない。そのはずなのに、睨まれている感じがするような寒気が佐織の背筋に走った。
「!」
 佐織は素早く後退するが、爆水掌が全然効いていないことに気付いた。
 清己が詠唱眼鏡から光線を放つ。眩い光が初老の偽ナイトメアに光がぶち当たろうとする。
 しかし、初老の偽ナイトメアは回避行動をとらなかった。悠然と構え、サイコフィールドのバリアが光線を喰らい尽くす。
 ここに来て、抵抗が激しくなってきたか……。
 鈴音には待機してもらい、沙希は初老の偽ナイトメアの前に向かいながら飛んだ。
「そろそろ観念して出てきやがれ!」
 一回転しながら闇のオーラを纏った一筋の刃となり、黒影剣を繰り出す。十六夜が体の一部のように振るわれ、初老の偽ナイトメアの体を一閃した。黒の刃が体力も奪っていく。
「グッ……」
 初老の偽ナイトメアの横腹に割られた傷に、双葉が緋刃麗手を伸ばす。だが回避は諦めた動作により、新たな傷口を作るだけだった。別に開けた傷を魔炎が焼き、それを塞ぎながら燃え移っていく。緋刃麗手の爪を抜かれる際に、悶絶するような呻き声を上げていた。
 しぶとい奴だと、紅蓮が呆れるような目で見る。浄化の風に乗せる想いは、依然として熱い。
 双葉が封術の効果を受けたのは何度目だろうか。そして解除されるのも。
 風の流れに沿うようにハートマークとキノコが空中を舞った。琴音のヤドリギの祝福と、ミシェルのヒーリングファンガスだ。二つの力が重なり合い、佐織を完全回復させる。
(頑張ってください!)
 ミシェルのテレパシーと共に、佐織は琴音の声も聞こえたような気がした。もう一息です、と囁くような声だ。
 初老の偽ナイトメアの正面に双葉、左右に佐織と沙希が立ち塞がっている。そして住宅が並ぶ世界のある後方に、逃げ道があるとは言えなかった。
 予言のように初老の偽ナイトメアが呟いた『最後』は外れた。だが時間の問題であることに変わりはない。
 次が、恐らく正真正銘……運命のラストターン!
 魔炎に焼かれ続けている初老の偽ナイトメアが魔力体を構築した。本物ではないからこそ、最後まで戦おうということか。能力者達の攻撃が激化すれば、自ずと誰かと誰かが並んでしまう。ナイトメアの魔力体が、佐織と清己に強襲した。
 しかし、接敵してくるナイトメアの魔力体を、二人とも避け切った。
「何度も喰らっていられるか!」
 後ろから気炎を吐く清己の声を聞こえてくる。佐織は回避しながら初老の偽ナイトメアの後方に回り込んでいた。今度こそ万に一つも、住宅街側に逃亡させないための威圧。そして止めになるかもしれない爆水掌の打撃を加えるためだ。
 初老の偽ナイトメアは前後左右をほぼ囲まれている。今更誰に対してでも大差はない。振り返り、双葉に背を向けた。サイコフィールドという障壁を利用するつもりもないらしい。あえて、佐織の前に出てくる。
 初老の偽ナイトメアは佐織の爆水掌を見切っていたようだ。顔面を擦り抜けさせるように空を切らせる。瞳に映る自分が見えるくらいに両者の顔が近付き、睨み合う。
(まだそんな力が……!)
 後退した佐織がしのび短刀を構え直す。
 これまで中衛のポジションを保持していた清己は、佐織が空けた場所に移動した。完璧に逃走経路を断つためである。攻撃は、しない。佐織の爆水掌の奥義が二度も凌がれたから物怖じしたわけではなく、沙希が動いていたからだ。
 下手に攻撃しようとするよりも、清己は後に続く後輩達に一任した。
「今度こそ終わりだ!」
 沙希が高ぶっている想いを出し切るようにヘズンズパッションのビームを撃ち、双葉の封術を祓った。
 つまり、双葉が紅蓮撃を再び使えるようになったということだ。
 髪を翻しながら双葉は紅蓮撃の構えに入り、初老の偽ナイトメアも再びその体を翻した。
 双葉はあくまで純粋に魔炎の力を揮う。初老の偽ナイトメアが紅蓮撃の一撃を、素直に受ける素振りを見せるように目を細めようとも手加減などしない。喉元を掻き切り、魔炎が初老の偽ナイトメアの全身を包み込んだ。
 魔炎の火の粉が空に上がっていき、それと共に初老の偽ナイトメアも夢へ還っていく。それは【ほーさん】姿の偽ナイトメアと同じ、あっさり過ぎた最期である。
「最後の一体……」
 誰かがぽつりと言った。能力者達の加護はまだ消えない。本物のナイトメアが残っているからだろうが。
 悪夢の衛兵との戦いは――――終結した。


偽シナ【エンド・オブ・サートゥン・ナイトメア】リプレイ4
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この記事のコメント

超大作すご!そしてかっくいい!!
文章書けるってホントうらやましいわ~

おつかれさまね~
2010-01-24 Sun 07:47 | URL | いおり [ 編集]
読んでくれてありがとう。
自分の思うように書けるからこその分量になったわ。

ちなみに、まだ続きがあるから…(笑
それを更新した時は、また読んでもらえると嬉しいわ。
2010-01-24 Sun 10:14 | URL | クリューナ夢衣 [ 編集]

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